海の安全とマナー|118番と環境保全は、海を愛する者の「お守り」

週末の防波堤釣りから、夏の越前海岸での素潜り、そして未知なる深海の世界まで。海は私たちに最高の遊びと極上の「食」を与えてくれますが、一歩間違えれば命を奪う「予測不能な大自然」でもあります。

当サイト「新・海図鑑」では、魚の美味しい食べ方や生態のミステリーを発信するだけでなく、「海と誠実に向き合い、安全に帰ってくること」を最優先事項として掲げています。過去に海で痛い目を見た(漂流した)経験を持つ私から、海へ行く前に必ず守っていただきたい「安全とマナーのお約束」をここにお伝えします。

1. 命を守る最後の砦:海上保安庁「118番」の登録

陸のトラブルには110番やJAFがあるように、海での事件・事故における唯一の救済機関は海上保安庁(118番)です。

お恥ずかしい話ですが、私は過去に友人のゴムボートで沖合の磯へ出た際、ガス欠で漂流し、暗闇の海で死を覚悟した経験があります。あの時、海上保安庁に救助されていなければ、今の私はありません。海へ出る前は、必ず「118番」をスマートフォンの緊急連絡先に登録し、いつでも発信できるようにしておいてください。

  • 海難事故の発生・目撃: 落水、漂流、船のエンジントラブルなど。
  • 密漁や不審事案の発見: 日本海という立地上、不審船や漂着物の発見も重要な通報対象です。

2. 海を舐めない:出発前の「気象・海象チェック」

「せっかくの休日だから」「遠くから来たから」という理由で、無理をして海に出るのは絶対にやめてください。海は刻一刻と表情を変えます。私は釣りや素潜りに行く前、必ず以下のツールで「風と波」の予測を確認しています。

  • 気象庁の波浪予測: 波の高さだけでなく、「うねり」の有無を確認することが磯遊びや釣りでは命綱になります。
  • Windy.com: 局地的な風の強さや向きを視覚的に把握し、危険と判断した場合は勇気を持って「海へ行かない」選択をします。

3. 海の恵みを守る釣り人・素潜り師の「マナー」

豊かな海をこれからも楽しみ、美味しい魚を食べ続けるために、フィールドに出る者は以下のルールを遵守する責任があります。

■ ゴミの持ち帰りと、釣り糸放置の絶対禁止

海岸に捨てられた釣り糸やルアーのパッケージ、ペットボトルは、やがて細かく砕かれ(マイクロプラスチック)、私たちが食べる魚や深海の生物の体内に蓄積します。「自分のゴミは必ず持ち帰る」、これが海を愛する者の最低条件です。

■ 「命をいただく」覚悟と、無駄な殺生の禁止

私が「釣った魚はサンマの尻尾から骨まで食べる」と公言しているのは、命へのリスペクトからです。食べる予定のない魚(小さすぎる稚魚や、外道と呼ばれる魚)が釣れた場合は、乾いた手で触らず、速やかに優しく海へリリース(放流)してください。密漁や乱獲は言語道断です。

編集長ヒデの、3児の父としての思い

私には、高3、中3、小4の3人の子供がいます。休日にロードバイクで福井の美しい海岸線を走りながらいつも思うのは、「子供たちが大人になっても、この海で一緒に魚を釣り、美味しい刺身やカニを食べられる未来を残したい」ということです。
アクセスを集めたり、珍しい魚を自慢したりするよりも、この「安全とマナーのルール」をしっかり伝え続けることこそが、海を語るメディアの最大の責任だと信じています。


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